橋田壽賀子が遺した終活の全真相|安楽死願望と莫大な遺産の行方

橋田壽賀子が遺した終活の全真相|安楽死願望と莫大な遺産の行方

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1925年(大正14年)に京城(現・ソウル)で生まれた橋田壽賀子は、日本女子大学国文学科を卒業後、早稲田大学第二文学部国史学科へ進学。松竹の脚本部に入社し、映画界からキャリアをスタートさせました。女性脚本家が極めて少なかった時代、現場での厳しい偏見や挫折を乗り越えてフリーランスへ転身します。

私生活では41歳の時、4歳年下のTBSプロデューサー・岩崎嘉一と結婚。当時としては晩婚であり、お互いに仕事を尊重し合うパートナーシップを築きました。二人の間に子供がいない理由について、橋田自身は「結婚した年齢が遅かったこと」「お互いに自立した仕事を最優先にしたこと」を手記で率直に明かしています。

1989年、最愛の夫・岩崎嘉一が肺がんのため60歳の若さで先立たれたことは、彼女の人生における最大の転機となりました。深い喪失感のなか、夫の思い出が詰まった熱海の高台に居を構え、一人暮らしを続けながら執筆活動に打ち込む日々が始まりました。

夫の死を乗り越えて生み出されたのが、1990年から放送を開始した『渡る世間は鬼ばかり』シリーズです。結婚、嫁姑問題、子育て、介護、遺産相続といった家庭内のリアルな軋轢を描き続けた同作は、自身の孤独と人間観察の集大成でもありました。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。