香川県といえば讃岐うどんのイメージが圧倒的ですが、この琴南エリアに限っては古くから「そば」の食文化が根付いています。エピアみかど内のレストランで提供される島ヶ峰そば(しまがみねそば)は、道の駅ことなみを訪れるなら絶対に外せない看板メニューです。
島ヶ峰とは、まんのう町の山奥、標高約900メートルの高地に広がる開拓集落です。昼夜の激しい寒暖差と立ち込める朝霧という、冷涼な気候条件のもとで無農薬栽培される在来種そばは、収穫量が極めて限られており「讃岐の幻のそば」と称されます。現地で提供される手打ちそばを口に含むと、一般的な平地産そば粉では出せない力強い穀物の香りと、喉越しの奥にある確かな甘みが広がります。
特に人気を集めるのが、地元で採れた季節の山菜(タラの芽、フキノトウ、コゴミなど)をからりと揚げた天ぷらそばセットです。過度な調味料に頼らず、出汁の輪郭と山の恵みの滋味を際立たせた味付けは、長距離ドライブで疲労した胃腑に染み渡ります。ただし、レストランの営業時間は11:00〜15:00頃(麺がなくなり次第終了)と短いため、確実にお目当てのそばを堪能するには12時前後の到着を目指すスケジュール管理が不可欠です。