寿長生の郷を語るうえで外せないのが、食の体験です。ランチを目的として足を運ぶ場合、事前に計画を立てておかないと「満席で入れない」「目当てのメニューが完売していた」という事態に直面することになります。
まず、本格的な懐石料理を堪能できる「山寿亭(さんじゅてい)」は、事前予約が必須の食事処です。囲炉裏を囲む落ち着いた個室や広間で提供される料理は、里山で採れた山菜や旬の野菜、近江牛などを繊細に仕立てた逸品揃い。大切な会食や記念日、親族での集まりに重宝されており、桜や紅葉のハイシーズンは数週間前から席が埋まります。公式WEBサイトまたは電話での早期確保が不可欠です。
一方、予約なしで気軽に利用できる「梅窓庵(ばいそうあん)」では、名物の近江牛を使った肉うどんや、旬の食材を小鉢に美しく盛り付けた「里山膳」などを味わえます。窓外に広がる梅林を眺めながら食事ができるためロケーションは抜群ですが、予約を受け付けていないため、土日祝日の正午前後には1時間を超える順番待ちが発生することも珍しくありません。スムーズに席に着くなら、11時の開店と同時に受付票を発券するのが最も確実な自衛策です。
軽食やティータイムを過ごすなら、敷地奥にあるベーカリーカフェ「野坐(のざ)」が人気を集めています。ここでしか味わえない限定メニューの筆頭が、叶 匠壽庵特製の小豆餡を贅沢に使用したあんぱんです。和菓子職人が炊き上げる極上のつぶ餡と、厳選された小麦によるもっちりとした生地のハーモニーは、一般的なパン屋のあんぱんとは一線を画す奥深さがあります。併設のカフェスペースでは、丁寧に淹れられたドリップコーヒーや抹茶パフェを楽しむことができ、里山の自然に包まれながら贅沢なブレイクタイムを満喫できます。
そして、帰路につく前に絶対に立ち寄りたいのが総合売店です。看板商品である銘菓「あも」は全国展開されていますが、寿長生の郷では苑内限定の特別仕込み「あも」や、季節の果実を練り込んだ限定フレーバーが並びます。柔らかい求肥(ぎゅうひ)を手炊きの小豆で包み込んだ極上の食感は、お土産としてはもちろん、自宅用としても圧倒的な支持を得ています。これら限定和菓子も夕方には品薄になるケースが多いため、苑内散策の前に取り置きをお願いするか、早めの時間帯に購入しておくのが賢明です。