本作が単なるエンタメにとどまらず、放送後も語り継がれる最大の要因は、菅田将暉さん演じる柊一颯が命を削って伝えた「Let's think」というメッセージにあります。
当初は「澪奈を殺した犯人を見つけるための立てこもり」と思われていた事件ですが、最終話で明かされた真相は、特定の誰か一人を処刑することではありませんでした。景山澪奈(上白石萌歌)の死の直接の結末は、「SNS上で顔の見えない群衆から浴びせられた理不尽な誹謗中傷と悪意による精神的孤立(自殺)」でした。
柊一颯自身はすい臓がんで余命わずかであり、自らの命を最後の授業の教材として差し出しました。ネット動画配信サイト「Mind Voice(マインドボイス)」のリスナー5000万人に対し、カメラ越しに「言葉のナイフで人の心を殺すな」「自分の言葉に責任を持て」と怒号混じりに叫んだ約10分間の独白シーンは、平成から令和へと移り変わるネット社会への強烈な警鐘として今も引用され続けています。