冬用ジャケットの裏地にある洗濯ネームを見ると、「ダウン」「フェザー」「中綿(ポリエステル)」といった異なる表記が並んでいます。これらの違いを把握することが、失敗しないアウター選びの第一歩です。
ダウンとフェザーの役割と黄金比率
フェザーとは、いわゆる一般的にイメージされる「軸(羽軸・芯)がついた羽根」のことです。ダウンに比べて保温力やかさ高性(ふくらみ)は劣りますが、適度なコシと弾力性を持っています。
もしジャケットの内部をダウン100%にしてしまうと、柔らかすぎてアウターの立体的な形状を保てず、着用時につぶれて空気が逃げやすくなります。そのため、芯のあるフェザーをわずかに混ぜて骨組みの役割を持たせるのが定石です。「ダウン90%・フェザー10%」または「ダウン80%・フェザー20%」が軽さと保温性を両立する黄金比率とされています。
ダウンとポリエステル中綿の根本的相違
「中綿(なかわた)」と記載されている場合、その多くはポリエステルなどの人工繊維で作られた綿(わた)を指します。両者の特徴を比較すると、用途に応じた明確な差が浮き彫りになります。
- 天然ダウン:重量あたりの保温力・復元力・耐久性が極めて高い。高価格帯で湿気や水濡れに弱い弱点がある。
- 化学繊維中綿:水濡れに強く、雨や雪に濡れても保温力が落ちにくい。自宅での丸洗いが容易で安価だが、重量があり、数年の使用で綿が潰れてへたりやすい。