アナ・ケンドリックは現在、単なる人気ハリウッド女優にとどまらず、映画製作業界における重要人物としての存在感を強めています。その決定打となったのが、長編映画監督デビュー作となった実話サスペンス映画『Woman of the Hour(邦題:お見合い相手は殺人鬼)』です。
1970年代に実在した連続殺人犯ロドニー・アルカラが、全米ネットの人気デート番組に出演していたという衝撃の実話を描いた本作において、アナは監督と主演を兼任しました。トロント国際映画祭をはじめとする主要映画祭で上映されるやいなや、単なるスリラーにとどまらない「当時の社会構造に潜む女性蔑視や暴力のリアリティ」を巧みに描き出した手腕が、業界誌や批評家から絶賛を浴びました。
大手配信プラットフォームや映画配給会社との大型契約を継続する傍ら、彼女はインディペンデント映画への支援や脚本開発にも深く関与しています。これまでの「歌って踊れる親しみやすいコメディエンヌ」というパブリックイメージを鮮やかに更新し、映画業界のクリエイティブを牽引する立場へと確実に歩みを進めています。