「治験だけで年間数百万円を稼ぎ続けることはできるのか」という疑問を持つ方がいますが、制度上それは不可能です。治験業界には「休薬期間(ウォッシュアウト期間)」と呼ばれる厳格なルールが存在します。
一度投薬を伴う治験に参加した場合、体内に残る治験薬の成分を完全に排出し、次の試験への干渉や健康リスクを完全に排除するため、前回の試験終了から最低3〜4ヶ月間は新たな治験に参加できません。参加履歴は全国の治験管理システムで一元照会されるため、虚偽の申告を行って連続参加することは不可能です。
また、応募しても必ず参加できるわけではありません。事前健康診断(スクリーニング検査)において、肝機能数値(AST/ALT/γ-GTP)、中性脂肪、血圧、心電図、アレルギー歴、BMI(18.5〜25.0の標準体型が求められることが多い)などが1項目でも基準から外れると不合格となります。前日の過度な飲酒や夜更かし、暴飲暴食だけでも数値が跳ね上がり、不合格になるケースがあるため、徹底した自己管理が求められます。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
福岡で治験モニターへの参加を検討するにあたり、編集部が提唱する適格判断の基準は以下の通りです。
【参加に向いている人】
・まとまった休暇(数日〜数週間)があり、読書や資格勉強、PC作業などのインドア作業が得意な方
・禁酒・禁煙、指定された食事といった厳格なルールをストレスなく遵守できる方
・社会貢献(新しい治療法や新薬の開発支援)への関心があり、医学的な安全管理手順を冷静に理解できる方
・一般的な健康状態が良好で、規則正しい生活習慣を維持できている方
【参加を避ける・慎重になるべき人】
・重度の喫煙習慣や飲酒習慣があり、数日間の我慢が著しいストレスになる方
・閉所や集団生活(相部屋での宿泊など)に強い不安やストレスを感じる方
・採血が極度に苦手で、注射器を見るだけで気分が悪くなる方
・日程変更や急な予定が入りやすく、指定された検診やスケジュールを厳守できない方