「偏差値35未満=Fラン」という解釈は広く流通しているが、実際にはもう少し入り組んでいる。河合塾の偏差値一覧で「BF」と表示される学部は、受験者数が一定数以下で偏差値の算出自体ができないか、または合格最低ラインが事実上なしの状態を指す。つまり偏差値35という具体的な数字が出ている時点で、一定の「ライン」が存在するわけだ。
入試倍率の観点でも、Fラン大学の実態は独特だ。倍率1.0〜1.2倍台の大学・学部が珍しくなく、定員割れ(倍率1.0未満)となる学部も2026年現在、全国で100以上存在すると報告されている。文部科学省の大学設置・学校法人審議会のデータでは、定員充足率が80%を下回る学部を持つ私立大学が2024年度に約120校(全私立大学の約19%)に上ることが確認されており、この数字は今後さらに拡大する見通しだ。
注意点として、「総合型選抜・指定校推薦で定員の80%以上を埋める大学」は一般入試の倍率が見かけ上、高くなることがある。残り20%の一般枠に受験生が殺到すれば倍率は3〜5倍になるケースもある。これをもってFランではないと判断するのは早計で、実態把握には入試形態の内訳まで調べる必要がある。