2012年ロンドン五輪で日本女子に28年ぶりの銅メダルをもたらした眞鍋政義監督が、2022年に代表監督へ復帰した際、掲げたテーマは「世界一のスピードとハイブリッドな守備」でした。
ベンチでiPadを片手にリアルタイムで相手のコース確率を解析するおなじみの「データバレー」は、2022年仕様に大幅アップデートされていました。サーブで相手のセンター攻撃を遮断し、サイドへ集まったボールを林選手やリベロ陣が定位置で完璧にレシーブ。そこから相手ブロックが完成する前に、関選手の超高速セットアップから前衛・後衛の4枚が同時に飛び込む「全員攻撃(シンクロナス・アタック)」を展開しました。
さらに、アウトサイドヒッター登録の宮部藍梨選手をミドルブロッカーとして抜擢し、前衛でのブロック高を補いつつ後衛でのバックアタック威力を維持するという変則布陣を採用。この戦術的柔軟性が、対戦国のアナリストたちを大いに混乱させました。