今回の新作「レゴ・アノマリー」には、お馴染みの分厚い組み立て説明書が同梱されていない。代わりに手渡されるのは、1枚のQRコードのみ。スマートフォンでスキャンすると、画面には「直感に従え」という一言が表示されるだけだ。1万ピースを超えるパーツはすべて、微妙に色合いの異なる「無彩色のグレー」と「半透明のクリア」で構成されている。これまでのレゴの常識であった「色分けによる整理」は一切通用しない。
「最初の3時間、ただパーツを眺めるだけで終わった」と語るのは、都内在住の熱狂的ビルダー、佐藤氏(34)。彼はこれまで数々の巨大セットを組み立ててきた猛者だが、今回は開始早々に手の震えが止まらなくなったという。直感だけを頼りに、幾何学的な球体を組み上げていくプロセスは、もはやパズルというより修行に近い。