SNSやオンラインコミュニティを観察すると、「かしらん」を完全に過去の遺物(死語)とみなす見解は実態に即していません。使われ方の質が時代とともにシフトしています。
ソーシャルメディア上では、真面目すぎる主張の語尾に「かしらん」を添えることで、角を立てずに発言をマイルド化させる手法がよく見られます。「ちょっと食べすぎたかしらん」「私の勘違いかしらん」といった具合に、自虐やユーモアを込めたニュアンス調整弁として機能しています。
一方で、リアルな対面コミュニケーションにおいて若い世代が日常的に多用するかといえば、使用率は限定的です。「おばあちゃんが使っているのを聞く」「小説のセリフで見かける」という認識が多数派を占めており、自然な口語として定着している地方を除けば、やや意図的な演出を含んだ表現として受け止められています。