2026年現在、TBS『世界遺産』の語り手を務めているのは俳優の鈴木亮平さんです。2024年4月7日の放送回(屋久島編)から就任した鈴木さんは、従来の「声のみで作品を支えるナレーター」の枠組みを大きく超え、番組史上初となる「自ら現地を訪れるナビゲーター兼ナレーター」という革新的なスタイルを確立しました。
TBSの公式制作発表によると、鈴木さんの起用には極めて明確な必然性がありました。鈴木さんは世界遺産検定1級を保持し、自著『行った気になる世界遺産』を上梓するほどの筋金入りの世界遺産ラバーです。制作陣が単なる原稿の読み手ではなく、「世界遺産の価値を自らの知見と情熱で伝えられる語り部」を求めたタイミングと、鈴木さんのキャリアが見事に合致した結果といえます。
鈴木さんは就任時の特番会見において、「子どもの頃から憧れだった番組に関われる興奮と同時に、世界遺産という人類共通の宝物を前に、余計な主観を交えず映像の力を最大限に引き出す責任の重さを感じている」と真摯に語っています。声優顔負けの安定したバリトンボイスと、知性あふれる落ち着いた語り口は、2024年のスタート直後から視聴者の間で「圧倒的に説得力がある」「日曜の夜にふさわしい贅沢な時間」と極めて高い評価を獲得しています。