けろけろけろっぴのキャリアにおける最大の転換点となったのが、2020年に結成されたサンリオ史上初の男のコキャラクターユニット「はぴだんぶい」への抜擢です。
参加メンバーは、ポチャッコ、タキシードサム、けろけろけろっぴ、バッドばつ丸、ハンギョドン、あひるのペックルという、1980〜90年代を支えたレジェンド6名。「ハッピーになりたい男子たち、V字回復をねらう」を合言葉に、バンド活動やダンス、企業コラボなど、自虐とユーモアを交えた泥臭いチャレンジを公式YouTubeやSNSで発信し始めました。
この取り組みは、単なる懐古企画にとどまらない破壊的な効果を生み出しました。当時を知らないZ世代や10〜20代の若年層にとって、過度に飾らない彼らの佇まいや、どこか哀愁漂う等身大のキャラクター性は「エモい」「愛おしい」という新たな価値観として受容されたのです。
SNS上では「親が好きだったけろっぴのグッズを、今では自分が集めている」「レトロな原色デザインがストリートファッションに映える」といったリアルな投稿が急増。現場のポップアップストアでは、親子二世代でけろっぴのグッズを手に取る姿が日常的な光景となっています。けろっぴが長年培ってきた「明るさ」と「親しみやすさ」が、ユニット活動を通じて現代のコミュニケーション空間に完璧に再同期した瞬間でした。