Q1:吐き気がひどいのですが、市販の吐き気止めを飲んでも問題ありませんか?
A1:ドラッグストアで手に入る乗り物酔い止めなどの市販薬を自己判断で服用するのはおすすめできません。胃腸炎に伴う嘔吐は中枢神経ではなく胃腸粘膜の刺激に起因しており、一般的な市販吐き気止めは効果が期待できないばかりか、抗コリン作用などにより消化管機能をさらに低下させるリスクがあります。市販薬で対処する場合は、吐き気にも適応がある五苓散を選択するか、経口摂取が一切できないレベルであれば受診して点滴や医療用制吐薬の投与を受けてください。
Q2:ビオフェルミンなどの整腸剤は発症初期から服用して効果がありますか?
A2:はい、服用して問題ありません。整腸剤は下痢を無理にブロックする薬ではなく、生きた有益菌を補給して乱れた腸内細菌叢の回復を後押しする製剤です。発症初期から回復期にかけて継続して服用することで、ウイルスによって障害を受けた腸粘膜の修復を助け、下痢症状の正常化を早める効果が期待できます。
Q3:漢方薬の五苓散は食前や食間以外に飲んでも大丈夫ですか?
A3:原則は胃の中に食べ物が入っていない食前(食事の30分前)または食間(食後2時間後)の空腹時服用ですが、胃腸炎の急性期はそもそも食事が摂れない状態がほとんどです。その場合は時間を厳密に気にせず、少量のぬるま湯や水で服用してください。粉末が飲みにくい場合は、少量のお湯に溶かして冷ましてからスプーンで少しずつ口に含む方法も現場では推奨されています。
Q4:キリキリとお腹が痛む際、ブスコパンを服用しても大丈夫でしょうか?
A4:胃や腸が過剰にけいれんして差し込むような腹痛がある場合、ブスコパンのような鎮痙薬を頓服(どうしても痛むときに1回)として使用することは選択肢の一つです。ただし、腸の動きを止める作用があるため、ウイルス性胃腸炎の初期に漫然と飲み続けるとウイルス排泄を遅らせる恐れがあります。また、緑内障や前立腺肥大症の既往がある方は禁忌となっていますので、添付文書の確認が必須です。