耳掃除の綿棒が黄ばむ・臭いのはなぜ?湿性耳垢と危険な外耳炎の境界線

耳掃除の綿棒が黄ばむ・臭いのはなぜ?湿性耳垢と危険な外耳炎の境界線

耳掃除の綿棒が黄ばむ・臭いのはなぜ?湿性耳垢と危険な外耳炎の境界線について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

Q1:綿棒に黄色いドロッとした液体がついて異臭がします。市販の点耳薬やオロナインで治せますか?
A1:自己判断による市販薬や軟膏の塗布は絶対に避けてください。黄色い液体の原因が「細菌」なのか「真菌(カビ)」なのかによって、使うべき薬剤は正反対になります。もしカビが原因である場合、市販のステロイド含有薬や抗生剤を使用すると、カビの繁殖を爆発的に後押しして重篤化するリスクがあります。薬を使用する前に必ず耳鼻科で顕微鏡検査を受けてください。

Q2:耳の穴が臭うのはワキガが移ったということでしょうか?
A2:ワキガが他の部位から移るということは医学的にあり得ません。耳の中にもワキの下と同じ「アポクリン汗腺」が存在するため、遺伝的にアポクリン腺の活動が活発な方は、耳内でも同様の特有の体臭が発生します。これは感染ではなくご自身の生まれ持った体質によるものです。擦りすぎて炎症を起こさない限り、耳口部を優しく清潔に保つだけで問題ありません。

Q3:耳鼻科で「耳掃除だけ」のために受診しても嫌がられませんか?
A3:全く嫌がられません。むしろ日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会でも、無理な自己清掃による外耳道損傷を防ぐため、定期的な耳鼻科での耳垢除去を推奨しています。「耳垢除去(耳掃除)」は立派な保険適用の医療行為です。数ヶ月に1度、専門医に安全に耳垢を取ってもらうことこそが、外耳道炎や悪臭を未然に防ぐ最も確実なスマートケアです。

吉田 誠
著者

吉田 誠

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。