大韓民国の歴代指導者たちがたどった歩みを俯瞰すると、その結末の凄惨さに改めて息をのむ。初代の李承晩は不正選挙への怒りから起きた四・一九革命によりハワイへの亡命を余儀なくされ、異郷の地で没した。軍事クーデターで権力を握った朴正煕は18年間に及ぶ独裁の末、側近の手によって暗殺されるという衝撃的展開を迎える。クーデターを継承した全斗煥と盧泰愚の二人も、退任後に内乱罪や巨額の汚職に問われ、揃って死刑判決や重刑を宣告される事態となった。
民主化以降もこの連鎖は途切れていない。金泳三や金大中は自らのクリーンなイメージにもかかわらず、実子の不祥事や収賄で政権末期に深刻な打撃を受けた。自死を選んだ盧武鉉の悲劇は国民に深い傷痕を残し、その後に続いた李明博と朴槿恵も相次いで逮捕・収監される道をたどった。さらに昨今の政権交代劇や尹錫悦政権を巡る激甚な対立に至るまで、政権の交代がそのまま前政権の司法的弾圧へと直結する構図は今なお健在である。まさに「青瓦台の呪い」と称されるこの現象は、韓国現代史を貫く構造的悲劇そのものだ。