この巨大なコレクション文化の起点となったのが、下水道広報プラットホーム(GKP)の存在だ。地下に埋設された下水道は、市民生活に不可欠でありながら意識される機会が極めて乏しい。その見えないインフラに光を当てるべく、国土交通省や関連団体を巻き込んで企画を牽引したのが、企画プロデューサーの山田秀人氏である。
山田氏らが着目したのは、ゲーム感覚で集められるトレーディングカードの手法だった。統一された規格、コレクション欲を刺激するナンバリング、現地でしか手に入らない希少性。行政広報の常識を打ち破るこのアイデアが、地味だった下水道事業を一躍エンターテインメントへと変貌させた。