結論から申し上げると、大船渡市魚市場は一般の観光客や個人利用者を広く歓迎しています。市場本棟は2014年4月に新築供用が開始された近代的な施設で、外観・内装ともに清潔感にあふれ、一般来訪者が安全かつ快適に市場の熱気を体感できる見学動線が整備されています。
来場者がまず目指すべきは、建物2階に設けられた「展望デッキ・見学通路」です。ここでは、眼下に広がる広大な荷捌き場・競りフロアを一望することができます。
かつての伝統的な市場と異なり、大船渡市魚市場は高度な衛生管理基準(HACCP)に準拠した閉鎖型構造を採用しています。そのため、一般客が1階の床面に直接立ち入ることは厳しく制限されていますが、2階のガラス張りデッキからは、威勢のいい仲買人たちの掛け声や、巨大な魚体が次々と仕分けられていくダイナミックなセリの光景を間近で見下ろすことが可能です。
セリ見学を狙う場合の核心ポイントは、「時間帯の選定」にあります。大船渡港のセリ時間は水揚げ魚種や入港船のスケジュールによって変動しますが、最も活気に満ちるのは早朝6:30〜8:00前後です。大船渡市魚市場の公式サイトではリアルタイムの「入船情報」が随時更新されており、前夜から早朝にかけてどの船が何を水揚げするのかを事前に確認してから足を運ぶのが、現場を知るトラベラーの鉄則となっています。