1986年8月、明治神宮野球場。2日間にわたり開催されたジョイントコンサート『スターダスト・ランデブー 井上陽水・安全地帯 LIVE AT 神宮球場』は、今や伝説として語り継がれている。
降り注ぐ雨、立ち込める湿気、そしてスタジアムを埋め尽くした数万人の歓声。ステージ上で陽水と玉置がひとつのマイクを分け合うようにして歌声を重ねたとき、球場全体が息を呑んだ。荒削りでありながら完璧なピッチ、互いの息遣いを感じ取りながら高め合うフェイク。あの夜のライブ音源に収められた熱量は、スタジオ録音の完成度を遥かに凌駕する生々しいエモーションに満ちている。