そもそもこのビーズ文化はどのようにして花開いたのか。歴史を遡ると、1960年代にデンマークのマルテ・ハーニング社が開発した「ハマビーズ(Hama Beads)」に行き着く。障害者向けのリハビリや子どもの指先教育を目的として生まれたプロダクトは、やがて教育玩具の枠を超えて世界中へ波及した。日本国内では、優れた輸入玩具を厳選して紹介するボーネルンドがその普及に大きく貢献したことで知られている。
さらに、アメリカ発祥のパーラービーズを展開する株式会社カワダの存在も見逃せない。同社は日本市場において豊富なカラーバリエーションと精密なミニサイズ規格を投入し、大人向けホビーとしての土台を確固たるものにした。ヨーロッパの教育思想と日本の緻密なものづくり精神が合流したことで、現在の豊かなビーズ文化が形作られたのだ。