Q1:皮膚がんと一般的なシミを写真だけで自分で見分けることはできますか?
A1:写真のみによる自己判断は極めて危険であり、専門医も推奨していません。皮膚がんの初期病変には典型例と異なる平坦なものや淡い色のものも多く、良性の脂漏性角化症(加齢によるイボ)と酷似する場合もあります。確定診断には、皮膚表面の反射を抑えて皮下の色素構造を観察する「ダーモスコピー検査」や、疑わしい組織の一部を採取して顕微鏡で調べる「病理組織検査」が不可欠です。
Q2:足の裏に黒いシミができました。これは全てメラノーマの疑いがありますか?
A2:足の裏の黒い斑点のすべてが悪性黒色腫というわけではありません。摩擦による内出血(血豆)や良性のほくろであるケースも多々あります。ただし、日本人は足底にメラノーマが発生しやすい人種的特徴があるため軽視は禁物です。ダーモスコピーで観察すると、良性の場合は指紋の「皮溝(溝の部分)」に色素が沈着するのに対し、メラノーマの場合は「皮丘(盛り上がった部分)」に色素が乗るという明確なパターンの違いが現れます。気づいた時点で速やかに皮膚科で確認してもらうのが賢明です。
Q3:シミ取りレーザー治療を受ける前に皮膚がんの検査は必要ですか?
A3:強く推奨されます。皮膚がんの初期病変(特に悪性黒子)に不用意にレーザーを照射すると、表面の色素だけが破壊されて深部のがん細胞が残存し、診断の遅れや予後の悪化を招く深刻なリスクがあります。信頼できる医療機関では、シミ取り治療を行う前に必ずダーモスコピー等で悪性所見がないかを精査します。事前の病変チェックを怠る施設での施術は避けるべきです。