テクノロジーが進化する一方で、一般市民が日々の生活で自身の安全を守るための防犯意識はどうあるべきか。第一に必要なのは、「人相が良い・悪い」という個人的な先入観を完全に捨てることだ。凶悪事件の容疑者が「ごく普通の穏やかな人物に見えた」と近隣住民に語られる例は後を絶たない。
危険を察知する鍵は、外見の造形ではなく「不自然な挙動と表情の乖離」に注目することにある。状況に不相応な強い視線固定、問いかけに対する口元と目元の動きの非対称性、周囲の警戒を執拗に気にする動作。これらは心理的緊張が限界に達しているサインとなり得る。直感的な「違和感」を軽視せず、即座に距離を置く判断力こそが、最も確実なセルフプロファイリングの実践となる。