「パッキングを終えたら蓋が閉まらない」「旅行2日目にお土産を買ったら手荷物が増えて移動が苦痛になった」というトラブル。なぜ女性の2泊3日旅行では、このようなミスマッチが頻発するのでしょうか。スーツケースレンタル会社に長年勤務した専門スタッフや現場の旅行添乗員の証言を照合すると、明確な3つの構造的要因が浮かび上がってきます。
第1の要因は、「アメニティ・美容家電の容積計算漏れ」です。男性に比べて女性の荷物は、基礎化粧品、メイクポーチ、ヘアオイル、さらにはストレートアイロンやコテといった立体的な硬いアイテムが多くなります。これらは衣類のように圧縮袋で小さく潰すことができません。一般的な「1泊10L×2泊=20〜30L」という目安で作られた小型キャリーでは、美容関連アイテムを入れた段階で収納スペースの約3割が埋まってしまいます。
第2の要因は、「旅程後半に発生するお土産と季節の気温差」です。旅先での銘菓や限定コスメの購入、あるいは朝晩の冷え込みに備えたカーディガンやストールなど、出発時よりも荷物のかさは確実に増えます。拡張機能(エキスパンダブル)が付いていないジャストサイズのケースを選んでしまうと、復路でサブバッグを両手に抱える羽目になります。
第3の要因は、「本体自体の自重による重量オーバー」です。デザイン性重視で重厚なフレームタイプ(4kg以上)を選んでしまうと、荷物を詰めた総重量はあっという間に8〜10kgに達します。国内LCC(格安航空会社)の機内持ち込み重量制限である7kg以内を大幅に超過し、空港カウンターで追加料金を支払うケースが後を絶ちません。