冬から春にかけて浜松を象徴する気象現象が、山越えの乾燥した強風「遠州の空っ風」だ。乾燥した冷たい空気が赤石山脈を越えて一気に平野部へ吹き降ろすこの現象は、時に風速15メートルを超える突風となり、自転車の転倒事故や屋外作業の停止、交通機関のダイヤ乱れを引き起こす。
2026年に入り、気象研究所の解析によると、この空っ風の吹き始めの時期や風速のボラティリティ(変動幅)がより不規則になっているという。特に市街地の高層化が進んだJR浜松駅周辺では、ビル風と空っ風が合流することで局地的な強風域が発生。歩行者の安全確保に向け、自治体による新たな風速予測シミュレーションの導入が進められている。