「プードルキャットだからアレルギーが出ない」「掃除が劇的に楽」という触れ込みは、一部正しく、一部は危険な誤解を含んでいます。現場の獣医師やブリーダーの知見から、この噂のメカニズムを紐解きます。
まず、抜け毛の少なさについては事実です。硬いガードヘアが少なく、短いアンダーコートが体に沿ってカールしているため、空気中に毛が舞い散る量は一般的な短毛種(アメリカンショートヘア等)と比較しても約70〜80%減少すると体感されます。衣類や家具への毛の付着ストレスは極めて低いといえます。
しかし、猫アレルギーの根本原因は毛そのものではなく、猫の唾液、皮脂腺、フケに含まれるタンパク質「Fel d 1」や「Fel d 4」です。デボンレックスも通常の猫と同様にこれらを分泌します。毛の飛散に伴うアレルゲンの拡散量は少ないものの、直接抱っこしたり顔を近づけたりすればアレルギー反応を発症します。「デボンレックスならアレルギー患者でも100%飼える」という言説は医学的に明確な誤りであり、事前のアレルギー検査やお試し滞在(キャッテリー訪問)によるパッチテストが不可欠です。