羅臼の魅力を語る上で決して外せないのが、この地に深く根付いた文化的・歴史的背景だ。名曲『知床旅情』を作詞・作曲した森繁久彌は、この厳しいながらも気高さにあふれた海と人に心を寄せ、数々の表現の着想を得た。港を渡る風の音には、今も彼の愛した旅情の余韻が残る。
さらに、国民的テレビドラマ『北の国から 2002遺言』のロケ地としても羅臼は全国にその名をとどろかせた。純と結が愛を育み、厳しい北の自然と向かい合いながら生きる人々が描かれたロケーションは、まさにこの漁港周辺の景色そのものだ。海鮮工房周辺を歩けば、作品に込められた圧倒的な生命感と温かい人情の物語が鮮やかによみがえってくる。