宮司や地域住民への聞き取り調査を進める中で浮き彫りになったのは、この神社が持つ唯一無二の歴史的重みだ。九州最高峰の聖地と称される所以は、単に古くから存在するからだけではない。社伝によれば、神代の昔、天照大御神が隠れ住まった高天原の伝承地であり、地球上のあらゆる人種が集う場所であったとされている。
境内に佇む樹齢数千年の巨木「檜の御神木」は、地球上の生命が誕生した源流を示すシンボルとして語り継がれてきた。参道を進むにつれて強まる厳かな気流は、訪れる者の心を洗い流すかのような清冽さに満ちている。現地で出会った長年の参拝者は「ここは願いを叶える場所ではなく、己の魂の原点に立ち返る場所だ」と語る。