ドゥブロヴニクは魔女の宅急便の舞台?ジブリ公式見解と聖地巡礼の真相

ドゥブロヴニクは魔女の宅急便の舞台?ジブリ公式見解と聖地巡礼の真相

ドゥブロヴニクは魔女の宅急便の舞台?ジブリ公式見解と聖地巡礼の真相の疑問点について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

旅情系メディアやSNSで「魔女の宅急便の舞台」として語られることの多いドゥブロヴニクですが、スタジオジブリの公式見解における舞台モデル一覧を確認すると、明確にクレジットされているロケーション撮影地はスウェーデンの首都「ストックホルム」およびバルト海に浮かぶゴットランド島の古都「ヴィスビュー(Visby)」の2箇所です。

制作当時の公式パンフレットやジブリのアートブック『The Art of The Kiki's Delivery Service』、各種インタビュー記事の記録によると、宮崎駿監督をはじめとする主要制作スタッフは1988年にスウェーデンへ直接赴き、詳細な現地ロケハンを行いました。石造りの荘厳な街並み、路地を行き交う人々、北欧特有の柔らかな光や建築ディテールは、このスウェーデン取材で収集されたスケッチや写真がベースになっています。

では、なぜクロアチアのドゥブロヴニクがこれほどまでに「魔女の宅急便のモデル」として世界中で信じられているのでしょうか。宮崎監督は生前の対談や制作手記の中で、コリコの街について「地中海周辺の国々の風景や、リスボン、パリ、サンフランシスコなどの要素を混ぜ合わせ、第二次世界大戦を経験しなかった理想的なヨーロッパの街として構築した」という主旨を語っています。温暖な気候、太陽を反射する赤褐色の素焼き瓦、そして青く広がる海という視覚的記号は、バルト海沿岸の北欧都市よりも、明らかにアドリア海や地中海の港町であるドゥブロヴニクの風土と高い親和性を持っていたのです。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。