食の領域において最も確固たる地位を築いているのが、富山湾で獲れる白えびです。水深200〜300メートル付近の「あいがめ」と呼ばれる海底谷に生息し、商業規模で漁獲できるのは世界中でも富山湾のみという極めて高い希少性を誇ります。
漁港関係者の証言によると、「4月から11月の漁期中、水揚げ直後の白えびは船上で太陽光を浴びるとまるでプリズムのように輝く」と語られます。1尾ずつ丁寧に殻を手剥きする熟練の手作業を経て提供される刺身は、口に入れた瞬間に濃厚な甘みと上品なとろみをもたらします。近年では急速プロトン凍結技術の普及により、現地以外の高級料亭でも産地直送と同等水準の鮮度で味わえるようになりました。
また、秋の味覚である「いくら」も、良質な薄皮とあふれる濃厚なエキスから海のルビー、海の宝石と称され、贈答用やインバウンド需要を中心に高い相場を維持しています。