日本水道協会の規格や各衛生陶器メーカーの基準において、トイレレバーの「小」は基本的にトイレットペーパーを流さない男性の小用を想定して設定されています。便器鉢内の汚物を流し切るだけでなく、敷地内の横引き排水管を通って道路下の公共下水道までしっかりと汚物を搬送するために必要な水量が計算されているためです。
ペーパーを使った状態で「小」を流すと、便器のボウル面からは見えなくなっても、床下の配管の途中で紙が引っかかり、水流が途切れて取り残されてしまいます。これが何度も繰り返されると、配管内部で溶けきらないペーパーがヘドロ状の層となって蓄積し、ある日突然、家全体の排水が逆流する深刻な配管詰まりを引き起こします。
特にトイレットペーパーを多めに使う女性の小用時や、厚手の水に流せるお掃除シートを使用した場合、「小」で流す行為は致命的です。「紙を少しでも使ったら必ず大で流す」ことが、配管寿命を延ばす鉄則です。