物語中盤、突如として世間を震撼させた「第二のキラ」の出現は、夜神月が描いていた完璧なシナリオに最初の大きな亀裂を入れました。両親を強盗に殺害され、その犯人をキラが裁いてくれたことから、ミサはキラに対して狂信的な崇拝と愛情を抱くようになります。
彼女はライトが持つことのなかった最強の武器「死神の目」を携えて青山の雑踏でライトの正体を見破り、強引に接触を果たしました。ライトにとって、顔を見るだけで名前がわかるミサの能力は、宿敵・Lを抹殺するために喉から手が出るほど欲しい力でした。
しかし同時に、ミサの感情的で後先を考えない行動は、緻密な計算で動くライトにとって極めて危険なリスク要因でもありました。「私の恋人にしてくれないと殺しちゃう」と迫るミサに対し、ライトは表面上は恋人の座を与えつつ、裏では徹底して自らの支配下に置く道を選びます。この瞬間から、利用する者と捧げる者の残酷な力関係が決定づけられました。