関係筋への取材で判明した未公開のフロア構成は、従来のオフィスビルの常識を根底から覆すものだ。低層部には水辺のテラスとシームレスに連続する開放的な商業フロアが配置され、中層部には最先端のテック企業やグローバルファームが求める無柱大空間のオフィスフロアが広がる。さらに高層部には、世界基準のラグジュアリーホテルとウェルネス施設が組み込まれる計画だ。
注目すべきは、すでに水面下で繰り広げられているテナント争奪戦の内情である。北米系ITメガベンチャーのアジア統括拠点や、脱炭素技術をリードする欧州系クライメートテック企業の日本法人など、環境性能とグローバル対応力を重視する企業が続々と内定または最終交渉に入っている。地下から低層部に導入されるカンファレンス機能や高度なラボスペースは、丸の内・大手町エリアの重厚長大企業とは異なる、新興イノベーター層を惹きつける強力な磁場となっている。