日本の熱波シーンを語る上で、絶対に避けて通れない二人のパイオニアがいる。「パノラマクラッシュ」で知られ、サウナ皇帝の異名を持つ井上勝正。そして、エンタメ型アウフグースの第一人者であり世界を股にかけて活躍する箸休めサトシだ。
井上勝正は、魂を揺さぶる説法のようなマイクパフォーマンスと圧倒的な熱気で、サウナ室を一種の聖域へと変容させる。彼の放つ熱風は、受ける者の雑念を力ずくで吹き飛ばす。一方、箸休めサトシはストーリー性と音楽、光を融合させた劇的なアウフグースを構築。サウナ室を劇場へと昇華させた。この対照的な二人の存在が、日本の熱波シーンの層を分厚くし、後進の若手たちが次々と育つ土壌を作り上げた。