彼女の所属事務所であったサンミュージックプロダクションは、突然の事態に揺れた。事務所創業者である相澤秀禎氏らスタッフは、彼女の才能を惜しみ、苦渋の決断を迫られることになる。トップスターとしてのキャリアを守ろうとするプロダクション側の苦闘と、自身の信仰を貫こうとする彼女の意志。両者の間には埋めがたい溝が生じていた。
一方で、女優としての評価は極めて高かった。市川崑監督の映画『病院坂の首縊りの家』で見せた圧倒的な存在感や、連続テレビ小説『澪つくし』での情熱的な演技は、単なるアイドルの枠を超えた本格派女優としての才能を証明していた。スクリーンで見せたあの鋭くも切ない眼差しは、今なお語り草となっている。