いくら衣装とメイクが完璧であっても、背景が伴わなければ写真は成立しない。撮影現場のプロたちが密かにロケハンを重ね、作品の世界観を最大限に引き出すロケーションとして大切に保持している「穴場」が存在する。
まず挙げられるのが、観光地化された有名な竹林ではなく、京都や鎌倉の山奥にひっそりと佇むプライベート竹林だ。管理者の許可を得て貸し切るこのスポットは、観光客の写り込みをゼロに抑えられるだけでなく、竹と竹の間隔が適度にあき、木漏れ日がドラマチックに差し込む。朝靄が立ち込める早朝の撮影では、まさに竹取物語の降臨シーンを思わせる神聖な光景がレンズ越しに広がる。
さらに、歴史的建造物としての格式を誇る全国各地の「貸し切り可能な武家屋敷」や「旧家豪農の邸宅」も絶好のロケーションだ。特に秀知院学園の荘厳な雰囲気を醸し出す洋館付きの和洋折衷建築や、夜間照明のライティングが許可される回遊式庭園は、スモークやLEDライトを用いた劇的な撮影が可能となる。重厚な木枠の引き戸や漆塗りの廊下に反射する光は、スタジオ撮影では絶対に再現できない本物の深みを写真に与えてくれる。