画面に「静けさ」と「動き」のどちらを与えたいかによって、選ぶべき骨格は明確に分かれます。静の代表が三角形、動の代表が対角線です。
三角形構図の効果は、鑑賞者に安心感と確固たる安定感を与える点にあります。ピラミッドのように底辺をどっしりと構え、頂点に向かって要素を集約させることで、宗教画のような崇高な雰囲気や、肖像画の落ち着いた気品を表現するのに最適です。頂点をわずかに左右にずらすことで、硬さを取り除いた自然な安定感を作り出すことも可能です。
一方、ドラマチックな緊張感やスピード感を表現したい場面で重宝するのが対角線構図の作り方です。キャンバスの四隅を結ぶ斜めのラインを意識し、人物のポーズや背景のパースを斜めに走らせることで、画面全体に強烈なエネルギーが生まれます。静止画でありながら風や時間の経過を感じさせる演出において、対角線は絶大な威力を発揮します。