一見シンプルに見えるマホロアのデザインだが、実際に描いてみると独特の難しさがある。多くのイラストレーターが口をそろえるのが、「胴体と切り離された手の立体感」と「深々とかぶったフードの影」の描写だ。
彼の手は体と繋がっておらず、空中を漂う。そのため、ポーズによって表情を生み出す難易度が高い。手袋のような指の開き方や、首元に巻かれたマフラーのゆったりとしたシワの表現、さらにはフードの奥に潜む大きな目の輝き――これらを絶妙なバランスで描くことこそが、キャラクターの生命感を宿す鍵となる。構図の工夫次第で、無邪気な表情にもミステリアスな雰囲気にも変化させられる点が、クリエイターにとっての最大の醍醐味だ。