物語のクライマックスは、今見返しても背筋が凍るほどの緊張感と美しさに満ちている。視聴者の予想をことごとく裏切る展開の連続。だがそれは、単なる奇をてらったドンデン返しではない。第1話の何気ない会話、登場人物のふとした視線の揺らぎ、部屋の片隅に置かれた小道具の一つひとつに至るまで、周到に計算された伏線がすべて一点へと収束していく構成美がそこにある。
主人公たちが下した最後の選択は、果たして悲劇だったのか、それとも魂の救済だったのか。安易なハッピーエンドを拒み、人間の不条理さを真正面から描き切ったあの結末こそが、本作を単なる流行作ではなく不朽の名作へと押し上げた決定打だった。