両者を語るうえで真っ先に押さえるべきは、物語における根本的な立ち位置の違いです。姿形は極めて似通っているものの、怪獣としてのカテゴリーは完全に別物として構築されています。
1966年1月放送の『ウルトラQ』第13話「ガラダマ」で初登場した隕石怪獣ガラモンは、チルソニア遊星人が地球侵略の先兵として送り込んだ生体兵器、いわゆる「ガラモンロボット怪獣説」が公式設定として確立しています。漆黒の宇宙から飛来する謎の天体「ガラダマ」こそがその輸送カプセルであり、中から現れるガラモンは電子頭脳によって遠隔操縦される純然たる侵略マシンです。続く第16話「ガラモンの逆襲」では複数体が登場し、東京タワーをへし折る圧倒的な破壊力を見せつけました。
対する『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」で初登場した友好珍獣ピグモンは、南太平洋の孤島・多々良島に生息していた正真正銘の生物怪獣です。凶暴な巨大怪獣が跋扈する過酷な島で、怪獣に襲われた人間(測候所員)を介抱し、科学特捜隊を安全な場所へ誘導するなど、極めて温厚で純粋な心を持っています。知能指数は小学2年生程度と設定されており、人間に危害を加えるどころか、身を挺して仲間を守ろうとする「人類の友」として描かれました。