テレビアニメーションの領域でも、国境を軽々と超越するマスターピースが誕生している。渡辺信一郎監督が手掛けた『カウボーイビバップ』だ。宇宙を舞台にした賞金稼ぎたちの哀愁漂うドラマに、ジャズやブルースを中心とした菅野よう子の洗練された劇伴が融合。映画さながらの絵コンテとカット割りは、国内外のアニメファンに強烈な衝撃を与えた。
セル画アニメーションの最高峰とも称されるその映像美は、日本国内にとどまらず北米をはじめとする海外マーケットで熱狂的に受け入れられた。現在に通じる日本産アニメの世界的な評価とリスペクトの礎は、このスタイリッシュな宇宙活劇によって強固なものとなった。