京都駅烏丸口の中央改札を出ると、目前に広がるバスターミナル。その中でも清水寺・祇園方面へ向かう京都駅バス乗り場D2には、早朝から夜間まで絶えず人の列が途切れません。主要なアクセス手段として長年君臨してきたのが、三十三間堂・清水寺・祇園方面を周回する市バス206系統です。しかし、現地取材班が目撃した実態は、快適な観光移動とはかけ離れたものでした。
「改札を出てすぐバス停が見えたので並びましたが、バスが来ても満員で2台見送る羽目になり、乗るだけで40分かかりました。車内はすし詰め状態で、東山七条の交差点から全く車が動かず、五条坂に着く頃にはぐったりでした」(関東から訪れた30代夫婦の証言)
現場を混乱させている最大の要因は、京都駅から清水寺市バス混雑と東大路通の慢性的なボトルネックにあります。特に市バス206系統乗り場であるD2レーンは、スーツケースを携えたインバウンド観光客と修学旅行生、地元住民が交錯し、乗降に膨大な時間を要します。さらに七条通から東大路通へ合流する区間は片側一車線の道路が多く、自家用車やタクシー、路線バスが一本の車線を埋め尽くします。平常時であれば15分強で走破できる京都駅〜五条坂間が、休日ピーク時には40分〜60分以上へと大幅に遅延する構造が常態化しているのです。