あの無駄のないシルエットは、単なる偶然の産物ではない。高橋一生といえば、長年知られる「1日1食」という食生活が有名だが、その根底にあるのは徹底した役作り・肉体改造への情熱だ。演じるキャラクターの境遇や精神状態に合わせ、体重の増減だけでなく筋肉の質感までコントロールしてみせる。
ジムでのハードなトレーニングはもちろん、自重を使ったしなやかな運動や入念なストレッチ。日常の動作ひとつひとつにまで意識を張り巡らせる。撮影秘話として語られるのは、極限まで絞り込む過酷な期間すら「空腹という感覚を味わう過程」として受け入れる彼の浮世離れした美学だ。ストイックな自己管理が、唯一無二の肉体美を作り上げている。