『波』の最新号をめくると、まず目を奪われるのが巻頭を飾る特集や著者インタビューです。新潮社から話題の単行本や新潮文庫を上梓した直後の作家が、作品の舞台裏を自ら明かす書き下ろしエッセイは、本編の読書体験を何倍にも深めてくれます。
さらに注目すべきは、本誌でしか読めない連載エッセイの充実ぶりです。のちに単行本化されてベストセラーや文学賞受賞作となったエッセイやコラムの多くが、実はこの小さな誌面から産声を上げています。毎号の目次には、直木賞・芥川賞作家から新進気鋭のクリエイター、さらには異分野の研究者まで多彩な名前が連なり、活字カルチャーの最先端を一覧できる構成となっています。