ミスタードーナツの歴史を振り返れば、2003年に登場した「ポン・デ・リング」が日本のドーナツ市場における「もちもち食感」の金字塔として長く君臨してきた。しかし、今回のフィーバーは当時のインパクトを彷彿とさせ、あるいはそれを上回る熱量を感じさせる。
業界関係者の間では、数年前から進められていた生地製法の抜本的な見直しが結実したのではないかと目されている。揚げ時間のコンマ数秒単位のコントロール、油の温度管理、そして粉のブレンド比率。幾重にも重なる技術革新が実を結び、半熟とも生とも異なる「もっちゅり」という未知のカテゴリを創出することに成功した。