逮捕された鹿嶋学とは、いったいどのような人物だったのでしょうか。事件当時の年齢は21歳。山口県宇部市で生まれ育ち、高校卒業後は県内の土木関連企業などで勤務していました。周囲の知人や同僚からは「おとなしくて目立たない」「自分から進んで口を開くタイプではないが、激高するような面は見せなかった」と語られる一方で、内面には歪んだ性的執着と衝動性を秘めていました。
取り調べに対して鹿嶋が供述した犯行動機は、あまりにも身勝手で理不尽なものでした。事件当日、鹿嶋は愛車であるバイクを運転して山口県から広島県方面へあてもなくツーリングに出ていました。廿日市市内の国道を走行中、下校途中だった聡美さんの姿を偶然見かけ、「可愛いと思い、わいせつ目的で後をつけた」と白状したのです。
聡美さんが自宅に入ったのを確認した鹿嶋は、勝手口から住居へ侵入。自室にいた聡美さんを刃物で脅して乱暴しようと試みましたが、聡美さんが激しく抵抗し、大声で助けを呼んだことに動転。「騒がれて発覚するのが怖くなり、口封じのために持っていたサバイバルナイフで夢中で刺した」と供述しました。面識は一切なく、ただ街ですれ違っただけのいたいけな女子高生を自らの欲望のために狙い、抵抗されるや否や命を奪うという残虐極まりない真相に、社会は激しい憤りに包まれました。