「要するにどういうことですか?」――。都内のIT企業に勤める管理職の男性(45)は、部下からのこの一言に絶句したという。かつてなら、前置きや気遣いの言葉を挟みながら進められた業務連絡が、今やチャットツールの一行で片付けられる。無駄を徹底的に排除するZ世代やα世代にとって、回りくどい表現はコストでしかないのだ。
しかし、この徹底した合理化は、時に相手の感情を置き去りにする。言葉の「蓋」を取り払うことは、中身をむき出しにして相手にぶつける行為に等しい。そこに悪気はない。ただ、スピードと正確性を追い求めた結果、言葉が鋭利な凶器へと変貌しているのだ。