突然目の前がチカチカ…閃輝暗点が初めて出た時の危険サインと受診先

突然目の前がチカチカ…閃輝暗点が初めて出た時の危険サインと受診先

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閃輝暗点の発現プロセスは非常に特徴的です。最初は視野の中心付近に小さな「キラキラした光の点」や水玉のようなボヤけが生じ、それが徐々にギザギザしたノコギリ状、あるいは万華鏡のような幾何学模様へと拡大していきます。このギザギザした光が見える現象は視界を遮るように広がり、光の内側が灰色や黒く抜けて見えなくなる(暗点)状態を伴います。持続時間は通常15分から30分程度で、その後は嘘のように視界がクリアに戻るのが典型的なパターンです。

この現象の引き金となる閃輝暗点の原因は、眼球そのもののトラブルではなく、後頭部にある大脳皮質の「視覚野」における血流と神経活動の急激な変化にあります。神経細胞の過剰な興奮の波が脳内を徐々に伝播し、それに伴って血管の収縮と拡張が連続して起こる「大脳皮質拡延性抑制(CSD: Cortical Spreading Depression)」という現象が解明されています。

臨床現場において最も多く指摘される誘因が閃輝暗点とストレスの相関関係です。極度の緊張状態やデスクワークによるVDT作業(長時間の画面注視)、睡眠不足が続いた後、「仕事が一段落してホッとした瞬間」や「休日の朝」に副交感神経が急激に優位となり、脳血管が一気に拡張して発症するケースが目立ちます。さらに、カフェインの過剰摂取や急激な気圧変動、チーズやチョコレート、赤ワインに含まれるチラミンといった血管作動性物質の摂取も誘発因子として医学的に認知されています。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。