社会的な議論を巻き起こす最大の要因となったのが、被写体である宮沢りえの若さでした。多くの読者が「宮沢りえ 写真集 当時何歳だったのか」という疑問を抱きますが、実際の撮影が行われた1991年8月時点で彼女は18歳(1973年4月生まれ)。フジテレビ系ドラマやCMで「三井のリハウス」の初代リハウスガールとして国民的人気を誇っていた、まさに純粋無垢なティーンエイジャーの真骨頂にありました。
後に篠山紀信氏や関係者が回顧録や特番インタビューで明かしたSanta Fe 撮影秘話 真相は、極めて生々しいものでした。ニューメキシコ州サンタフェに到着した当初、りえ本人は「通常のファッション水着グラビアを撮影する」と聞かされており、オールヌードの企画である事実を知らされていませんでした。現場で脱ぐことを告げられた瞬間、彼女は強いショックを受け、激しく涙を流して拒絶したと伝えられています。
その膠着状態を打ち破ったのが、マネージャーとして全権を握っていた実母・宮沢光子氏の存在でした。「あなたの一番美しく、輝いている瞬間を記録に残さなくてどうするの」という母の強い叱咤と説得、さらに篠山氏が提示した研ぎ澄まされたテストショットの美しさを目の当たりにしたことで、りえ本人はついに覚悟を決め、あの歴史的な被写体へと身を投じることになったのです。無垢な少女が大人の女性へと変貌を遂げる一瞬の刹那がフィルムに焼き付けられたからこそ、本作には後世の追随を許さない剥き出しの緊迫感と純度の高いエロスが宿っています。