中学硬式野球の世界で常に話題となるのが、レッドスターベースボールクラブのセレクション(入団テスト)の倍率です。例年秋から冬にかけて行われる体験練習会および選考会には、阪神間のみならず大阪、京都、遠くは岡山などからも入団を志望する小学生(小学6年生)が殺到します。
近年の募集定員は1学年あたり約20〜25名と限定されています。これに対して受験者数は例年80名〜100名を超え、実質的な合格倍率はおよそ3倍から5倍、合格率に換算すると20%〜30%程度の狭き門となっています。大手ポータルサイトの知恵袋や野球コミュニティで「受かるのはボーイズやリトルの選抜選手だけか」と囁かれる理由がここにあります。
しかし、現場関係者の証言や実際の合格者データをつぶさに分析すると、ネット上の誤解とは異なる選考基準が浮かび上がってきます。
- 身体能力の絶対値よりも「足の速さ」と「俊敏性」:体が大きく筋力に恵まれた選手はもちろん評価されますが、それ以上に赤星氏のスタイルを象徴する「初速の速さ」「敏捷性(アジリティ)」が重視されます。
- 野球の「基礎・基本」に対する正確さ:小学生特有の癖のあるフォームではなく、キャッチボールの正確性、捕球時の足の運びなど、基礎がしっかりと身についているかが厳しくチェックされます。
- 話を聞く態度とベンチワーク:指導者がアドバイスを送った瞬間の目の色、次のプレーですぐに修正しようとする「指導適応力(コーチアビリティ)」が決定的な判断材料となります。
小学校時代に軟式学童野球出身であっても、セレクションを突破して主力を張る選手は珍しくありません。「硬式未経験だから落ちる」ということは一切なく、純粋なポテンシャルと吸収力が評価されるシステムとなっています。