姉妹でありながら、石田ゆり子と妹・石田ひかりの共演歴は非常に厳選されています。1990年代には全日空(ANA)のキャンペーンや大手飲料メーカーのCMなどで共演し、その圧倒的な清潔感でお茶の間を魅了しました。しかし、ドラマや映画の本編で頻繁に共演することは意図的に避けられてきました。これは「安易な姉妹売り」を排し、一人の独立した女優として評価されることを目指したプロ意識の表れです。
二人の関係性を語る上で外せない転機が、1999年の個人事務所「風鈴舎」の設立です。前所属事務所・ボックスコーポレーションから独立した姉妹は、ゆり子が社長を務める形で風鈴舎を立ち上げ、二人三脚で芸能活動をスタートさせました。
しかし、妹のひかりが2001年に結婚し出産を経て育児期に入ると、仕事のペースや方向性に変化が生じます。姉妹で同じ事務所に留まり続けることで生じる摩擦や業務負担を避けるため、ひかりは大手芸能事務所「テンカラット」へ移籍。姉のゆり子は引き続き風鈴舎の代表として自身のペースを守る道を選びました。
当時の関係者取材によると、この移籍は「不仲による決別」ではなく、「姉妹としての絆を守るための戦略的分離」であったと伝えられています。ビジネスと家族の距離を健全に分けたこの判断こそが、現在に至る姉妹の良好な関係を決定づけました。